【ゴルフ】韓国代表監督直伝、精度と飛距離を得るためのスイング (4ページ目)

  • 慎 武宏●取材・構成 text by Shin Mukoeng
  • 小内慎司●撮影 photo by Kouchi Shinji

写真⑧/フィニッシュでは重心を左足に乗せる。写真⑧/フィニッシュでは重心を左足に乗せる。 最後はフォロースルー。テイクバックと同じように大きくフォローを取って(写真⑦の右)、重心は徐々に左足へ移動させながらフィニッシュで左足に乗せるイメージです(写真⑧)。

写真⑨/ダウンスイングからインパクト、フォロースルーにかけては、腰が左に流れてしまわないように注意。写真⑨/ダウンスイングからインパクト、フォロースルーにかけては、腰が左に流れてしまわないように注意。 ただし、体重移動によって、腰が左に流れてはいけません(写真⑨)。ボールに力が伝わらないうえ、精度も欠いてしまいます。

写真⑩/フィニッシュでは腰をしっかりと回転させる(写真左)。右足に重心を残ってしまうと、腰のキレが悪く、バランスも崩れる(写真右)。写真⑩/フィニッシュでは腰をしっかりと回転させる(写真左)。右足に重心を残ってしまうと、腰のキレが悪く、バランスも崩れる(写真右)。 同様に、右足に重心が残ってしまうのも好ましくありません。バランスを崩さないようにしっかりと腰を回転させて、フィニッシュを取りましょう(写真⑩)。

 ドライバーショットでは、飛ばしたいという欲求から、どうしても力が入って全身の筋肉が硬直したまま、スイングしてしまう傾向があります。すると、スイングスピードが遅くなり、スイングアークも小さくなってしまいますし、スムーズな体重移動の妨げにもなります。

 重ねて言いますが、力づくではボールは飛びません。むしろリラックスした状態で気持ちよく振り抜くスイングをしてこそ、さらなる飛距離が望めるでしょう。
(おわり)

  ハン・ヨンヒ(韓然熙)
1960年2月1日生まれ。1980年5月からゴルフをはじめ、1988年5月にKPGA(韓国プロゴルフ協会)プロテストに合格。同年からツアー生活を送るも、腰のケガなどもあって1995年、ツアー生活に終止符を打ち、指導者に転身。済州(チェジュ)観光大学、済州高等学校、ピボン中学・高校のゴルフ部監督を歴任し、2003年から2011年までKGAの国家代表総監督を務める。その間、KLPGA(韓国女子ゴルフ協会)指導者賞、KGA指導者賞を受賞し、2011年には体育勲章である「猛虎章」を授与された。

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