【ゴルフ】韓国人プロゴルファーの95%が採用する「グリップ」とは?
そのため、多くのプロゴルファーたちは、オーバーラッピング・グリップでプレイしています。このグリップはインターロッキング・グリップよりも両手の密着感があり、一体感もあります。何よりも手首の柔軟性を最大限に生かして、力強くボールを打つことが可能になります。そうした、パワーをしっかりとヘッドに伝えられるというのが、最大の魅力です。
韓国人プロゴルファーのほとんどがオーバーラッピング・グリップ。両手首の一体感があるうえ、ボールにパワーを伝えやすい。
実際、韓国人プロゴルファーたちの多くが、このオーバーラッピング・グリップです。現在、1200名近くの韓国人プロゴルファーが世界で活躍していますが、その90%、いや95%以上のプレイヤーが、オーバーラッピング・グリップを採用していると思います。それほど、韓国のトッププロの間ではオーバーラッピング・グリップが定着しています。さまざまなグリップを試しながらも、最終的には誰もがオーバーラッピング・クリップに落ち着くのです。
ただ、そのオーバーラッピング・グリップの握り方にも、人それぞれ微妙に違いがありますし、そうあるべきだと、私は考えます。なぜなら、人によって手の大きさも異なりますし、握力にも違いがあるからです。つまり、自分の身体条件に合った握り方こそが"正しいグリップ"となります。
次回は、このオーバーラッピング・グリップの握り方について、もう少し詳しく紹介しましょう。
(つづく)
ハン・ヨンヒ(韓然熙)
1960年2月1日生まれ。1980年5月からゴルフをはじめ、1988年5月にKPGA(韓国プロゴルフ協会)プロテストに合格。同年からツアー生活を送るも、腰のケガなどもあって1995年ツアー生活に終止符を打ち、指導者に転身。済州(チェジュ)観光大学、済州高等学校、ピボン中学・高校のゴルフ部監督を歴任し、2003年から2011年までKGAの国家代表総監督を務める。その間、KLPGA(韓国女子ゴルフ協会)指導者賞、KGA指導者賞を受賞し、2011年には体育勲章である「猛虎章」を授与された。
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