【ゴルフ】韓国代表監督が教える「正しいスイング」とは? (3ページ目)
そして、その"自然なスイング"を探し、身につけるためにも、ゴルフのメガニズムを知っておく必要があります。
どのように打てばボールは真っすぐ飛ぶのか。ボールを叩く角度や場所によって、ボールはどう変化するのか。さらに、スタンスとボールが飛ぶ方向との関係性や、パッティングのコントロール方法など、そうしたゴルフのメカニズムを知れば、自ずと自分の体格や身体的特長に合った、スイングが見えてくるのです。
私が国家代表総監督として、「基礎」や「原理」を教えることに主眼を置いてきたのも、そのためなのです。
ゴルフの基本とメガニズムを知り、自分に合ったスイングをする。それが私の持論であり、上達を目指すゴルファーたちに送りたい、アドバイスでもあります。シンプルで淡白過ぎるかもしれませんが、立ち返る基本と土台があるということは、強みであり、支えにもなります。
重ねて言いますが、国によって文化や価値観が違うように、ゴルフにも国によって志向するスタイルが異なる中で、ゴルフ先進国である日本のみなさんに、私のようなものが技術論を語るのはおこがましく、恐縮します。それでも、昨今は日本やアメリカで韓国人ゴルファーたちが活躍しているのも、事実です。彼らは、ブレることのない"自分だけの基本"があるからこそ、強いのです。
次回からは、そんな韓国人ゴルファーたちに、私が教えてきたゴルフ・メゾッドをより具体的に紹介したいと思います。
(つづく)
ハン・ヨンヒ(韓然熙)
1960年2月1日生まれ。1980年5月からゴルフをはじめ、1988年5月にKPGA(韓国プロゴルフ協会)プロテストに合格。同年からツアー生活を送るも、腰のケガなどもあって1995年ツアー生活に終止符を打ち、指導者に転身。済州(チェジュ)観光大学、済州高等学校、ピボン中学・高校のゴルフ部監督を歴任し、2003年から2011年までKGAの国家代表総監督を務める。その間、KLPGA(韓国女子ゴルフ協会)指導者賞、KGA指導者賞を受賞し、2011年には体育勲章である「猛虎章」を授与された。
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