【男子ゴルフ】世界最難関メジャー『全米オープン』4つの見どころ

  • テレビ朝日 全米オープン取材班●構成 text by tv asahi US open crew
  • photo by Getty Images

 初のメジャー勝利は、1997年のマスターズ。21歳だった。それからアグレッシブなゴルフで世界中を魅了し、2005年の全英オープンで、ニクラウス以来史上2人目となるメジャー大会すべてを2回ずつ勝利する、ダブルグランドスラムを達成。さらに2008年の全米オープンでは、左ヒザを痛めながらも死闘を制し、32歳でトリプルグランドスラムを成し遂げた。

 常にニクラウスという偉大なプレーヤーの偉大な記録を追いかけ続け、これまでにメジャー14勝を積み重ねてきたウッズ。
「ジャックが、それ(18勝目)をやったのは、46歳の時でした。つまり、私にはあと10年あります。可能性は十分にあります。それだけ、私たちの選手生命は長いのです」

 メジャー18勝という偉大な記録への新たな一歩を、ウッズは今大会で踏み出そうとしている。

point4.大会史上最長の16番は670ヤード

 選手だけでなく、今大会注目すべきポイントは、その難コースにもある。なかでも楽しみなのは、全米オープン史上最長となる670ヤードの16番だ。

 3年連続3度目の出場となる藤田寛之も「長いなぁ~」と絶句。驚きを隠せない様子だった。

 練習ラウンドではティーショットを右ラフへ打ち込んで、2打目でも距離を出せずに、3打目が250ヤードも残ってしまった。その際、藤田は苦笑いするしかなかった。
「ティーショットがラフに入った瞬間、嫌になる。お先真っ暗というイメージ……。とにかく、ただただ『タフ』という言葉がピッタリのコースだと思います」(藤田)

 石川や藤田の他にも、日本からは尾崎将司、青木功に次ぐ8度目の挑戦となる谷口徹、6年ぶり2度目の出場となる高山忠洋も、このモンスターホールに挑む。

 はたして、世界の猛者たちはこのコースをいかに攻略するのか。そして、この難関を切り抜け、世界ナンバーワンの称号を手にするのは誰なのか。見どころ満載の『第112回全米オープン』からは、今年も数々のドラマが生まれる予感がする。

第112回 全米オープンゴルフ テレビ朝日系列 地上波独占放送
第1日 6月15日(金) 朝4時55分~8時00分
第2日 6月16日(土) 朝4時45分~8時00分
第3日 6月17日(日) 朝8時00分~11時00分
最終日 6月18日(月) 朝8時00分~11時00分

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