【男子ゴルフ】石川遼が開幕戦で見せた揺るがぬ姿勢。「向上心を持っての予選落ち」

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • 宮本 卓●撮影 photo by MIyamoto Taku

ソニーオープンで今季のスタートを切った石川。結果は予選落ちに終わるも、自らつかんだ手応えは十分にあったようだ。ソニーオープンで今季のスタートを切った石川。結果は予選落ちに終わるも、自らつかんだ手応えは十分にあったようだ。 2012年、石川遼の戦いが始まった。

 初戦は、米ツアーのソニーオープン。かつてハワイアンオープンとして開催されていて、青木功が日本人男子初の米ツアー制覇を果たした大会だ。ゆえに、「今まで何度もテレビで見ていたコース。風が強くて、地面が固いというのはイメージどおりでした」と、初挑戦の石川にとっても馴染みのある舞台だったが、結果は2日間で1オーバー、94位タイの予選落ちに終わった。

 自身の開幕戦に向けて、準備は入念にこなしてきた。開幕2日前にはコースでの練習ラウンドと練習場レンジと合わせて、10時間におよぶ打ち込みを消化。前日のプロアマ戦後もドライバーを中心に打ち込んだあと、パッティングとアプローチの最終チェックを日没近くまで行なっていた。

「ティーショットの落としどころが絞られていて、ラフも日本にはない芝質で深いところに入れたら難しいショットを求められる。でも、それだけにやりがいのあるコース。自分自身、このトーナメントに向けて体は仕上げてきましたし、スイングの出来はよくなっています。暖かいところで、いい練習、いい調整ができました。いいコンディションで初日を迎えられそうなので、自信を持ってやっていきたい」

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