サッカー日本代表が対戦する強豪オランダのワールドカップ史 ベテランライター「1974年の姿と今の日本がダブって見える」 (4ページ目)
【日本はかつてのオランダに似ている!?】
最近のオランダはサッカー強国としての地位を確立しており、代表選手の大半がイングランド・プレミアリーグなどのいわゆる5大リーグの強豪で活躍。功成り名を遂げた選手ばかりだ。そして、そんなオランダには、かつてのようなひたむきさが感じられなくなっている。
6月3日のアルジェリアに敗れた親善試合を見ても、オランダ人選手の個々のレベルの高さは明らかだが、チームとしての一体感のようなものには欠けていた。クライフの下で世界の強豪にひと泡吹かせようと、一致団結してひたむきに戦っていた頃とは、いろいろな意味で違いが感じられる。
まあ、何よりもの違いは、そのオランダに対して日本が本気で勝負を挑もうとしているところだろうか......。1974年当時にはまったく想像することもできなかった。
そして、「世界を驚かせよう」と結束している日本が、1974年のオランダの姿とダブって見えることがある。
著者プロフィール
後藤健生 (ごとう・たけお)
1952年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。1964年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、1974年西ドイツW杯以来ワールドカップはすべて現地観戦。カタール大会では29試合を観戦した。2025年、生涯観戦試合数は7700試合を超えた。主な著書に『日本サッカー史――日本代表の90年』(2007年、双葉社)、『国立競技場の100年――明治神宮外苑から見る日本の近代スポーツ』(2013年、ミネルヴァ書房)、『森保ジャパン 世界で勝つための条件―日本代表監督論』(2019年、NHK出版新書)など。
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