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リバプールとバルサ、CLベスト16入り マンチェスター・シティは「賞味期限切れ」か (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

 カルロ・アンチェロッティ率いるレアル・マドリードにも若干、その気配は見受けられるが、こちらにはラウール・アセンシオ(21歳・スペイン)、アルダ・ギュレル(19歳・トルコ代表)、エンドリッキ(18歳・ブラジル代表)など、チームに新風が吹いている。

 試合中にメンバー交代をあまり行なわないグアルディオラ監督の采配にも疑問を覚える。この日も交代カードは2枚しか切らなかった。先制点を奪われたのは後半8分。追加点を喫したのは後半30分だった。例外的な試合展開だったというわけではない。これはCLに限らず、試合中、ピッチ上に刺激を与えることを好まない采配が、ここに来て裏目に出ている印象だ。

 この結果、マンチェスター・シティは17位から22位に後退。ユベントスは19位から14位に上昇。両者の立場は逆転した。この状況にブックメーカー各社もさすがにマンチェスター・シティを本命から外し、リバプール、レアル・マドリード、アーセナルに次ぐ4番手に降格した。

 リーグフェーズ第6節を終え、ブックメーカー各社からマンチェスター・シティと並び4位タイに推されるバルサも、勝ち点を15として決勝トーナメント進出を確定させた。逆にライプツィヒ、スロヴァン・ブラティスラヴァ、ヤングボーイズの3チームは残り2試合を待たずに脱落が決定した。

著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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