メッシとエムバペの「怪物ぶり」がわかる2022年データ。W杯決勝を戦った新旧スターが共演すれば、ピッチで必ず何かが起こる

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 リーグ・アン第19節、4位レンヌ戦の後半55分、"新銀河系軍団"パリ・サンジェルマン(PSG)の看板トリオ、リオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・エムバペの「MNM」が復活。カタールW杯前のオセール戦以来の共演を果たした。

 試合は65分にレンヌの主将アマリ・トラオレが先制ゴールを決めると、それが決勝点となってPSGが敗戦。第17節の RCランス戦に続くシーズン2敗目を喫することとなった。

メッシとエムバペのコンビプレーは贅沢の極みだメッシとエムバペのコンビプレーは贅沢の極みだこの記事に関連する写真を見る それでも、休み明けのエムバペが55分に登場すると、69分には中盤に下がってボールを受けたメッシがDFラインの背後にロングフィード。完璧な動き出しでラインブレイクしたエムバペにぴったりと合わせて決定機を作っている。

 残念ながらこのビッグチャンスは、エムバペがシュートミスして同点とはならなかった。だが、約1カ月前にカタールW杯の決勝戦で死闘を繰り広げた両国のエースが、再びチームメイトに戻って抜群のコンビプレーを見せているのだから、PSGがいかに贅沢なクラブであるかを改めて実感する。

 かつて1994年アメリカW杯で、ブラジルのロマーリオが優勝と大会MVPを手にし、バルセロナのチームメイトだったブルガリアのフリスト・ストイチコフが大会得点王に輝いたことがあった。しかし、優勝トロフィーと大会MVPを受賞したメッシと、大会得点王のエムバペがカタールで残したインパクトを考えると、現在のPSGの豪華さは、このふたりだけでも当時のバルセロナを上回るのではないだろうか。

 W杯のタイトルを手にしたことで、ほぼサッカー界にあるすべてのタイトルを手にしたメッシと、すでに前回大会でW杯優勝を経験し、2度目のW杯ですでに通算12ゴールをマークするエムバペ。新旧スーパースターの共演は、だからこそ1試合も見逃せない。

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