板倉滉がボルシアMGで求められる役割とは? ファルケ新監督は「CBとボランチ、一番いいポジションで起用する」 (3ページ目)

  • 鈴木智貴●取材・文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by Getty Images

「ニュースを見た時にまず思ったのは、『絶対に合う!』ということ。ボルシアMGにとってグッドチョイスであることは間違いないね。ボールを失ったらすぐに奪いに行き、奪うことができたら即座に前へボールを運ぶ。ゲームを支配することこそ、ファルケの目指すサッカーだ。

 そしてボルシアMGには、その哲学に合致する選手がいる。彼のスタイルと選手のクオリティを考えれば、彼らは再びチャンピオンズリーグに出場できるはずだ」

 ヒュッター前監督が率いていた昨季に悪化したと言われるロッカールームの雰囲気も、ファルケ監督の登場で改善が見込まれる。ファルケ監督は就任時に「ロッカールームでの会話はドイツ語のみにする。チームスピリットのためにはそれがいいだろう」と語っており、協調性にも重きを置く。

 そして板倉の語学力に関しても「問題にはならないだろう。滉がドイツサッカーとドイツ語をすでに知っているのは、我々にとって重要なポイントだった。もちろん滉が英語をパーフェクトに話せることも、さらなる助けになるだろう」と信頼を寄せた。

 昨季から改善すべき点は少なくないが、つまり裏を返せば、それだけチームのポテンシャルは大きいとも言えるし、選手の顔ぶれを見れば欧州カップ戦出場権を狙えるほど質は高い。板倉の加入でチームにどのような化学反応が起きるのか、今季のボルシアMGに注目だ。


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