リバプールvsレアル・マドリード。CL決勝の戦力を識者3人が徹底比較。「監督対決も楽しみ」 (3ページ目)

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攻撃のバリエーションはリバプールか

倉敷 では、両チーム自慢のFWにいきましょう。アタッカーも3枚ずつということで、リバプールはサディオ・マネ、モハメド・サラー、ルイス・ディアスと予想しますが、ここはディオゴ・ジョッタ、ロベルト・フィルミーノというオプションもあります。

 レアル・マドリードは、ヴィニシウス、カリム・ベンゼマは鉄板で、右はバルベルデ、もしくは小澤さんがおっしゃったように、ロドリゴを先発させてバルベルデが中盤というパターンも考えられます。中山さんは、両チームのFW陣にどんな印象を持っていますか?

中山 まず、バルベルデが右ウイングで先発した場合、役割はアタッカーというよりもMFになると思うので、ベンゼマ、ヴィニシウスのコンビという見方をしています。そのうえで、2人の能力とコンビネーションを考えると、現在ヨーロッパでもトップクラスの破壊力があると思います。

 覚醒したヴィニシウスの相手を剥がす力と、相手ボックス内における落ち着き、プレー精度とプレー選択は申し分のないレベル。ベンゼマは34歳にしてキャリア最高のシーズンを過ごしていて、とてつもない決定力がある。その2人には阿吽の呼吸もあり、どんな局面も打開して、2人だけでゴールを決める力があります。

 ただ、リバプールの3人もすごい。おそらく先発は左にルイス・ディアス、中央にマネ、右にサラーと予想しますが、左にマネ、中央ジョッタの組み合わせになっても、ほぼ同レベルの決定力があり、試合の流れを変えたい場合はフィルミーノという独特なプレースタイルの選手も控えています。

 そのなかでも、献身性も兼ね備えたマネのワークレートは世界屈指の高さだと思っていて、ロングボールに対して相手DFと競り合う時の身体の使い方もうまいので、普通のFWなら決定機にならないシーンも決定機にしてしまう。それと、各選手には個人で打開する力もありますが、それぞれにホットラインができているので、コンビネーションでフィニッシュできる強みもあります。

 そう考えると、攻撃バリエーションでリバプールに軍配が上がると思います。

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