田中碧「苦しい」ながらも「楽しめた」デュッセルドルフでのシーズン。自由にプレーする感覚をドイツ2部で知った (3ページ目)

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

カタールW杯で勝てる自信

 来シーズンが始まったあと、11月にはカタールW杯が開幕する。アジア最終予選で頭角を現した田中には、当然ながら主力としての活躍が期待される。グループステージではドイツ、スペインという強豪国との対戦が決まっているが、田中はひるむことはない。

「代表に呼ばれるようになって、メンタル的にもフィジカル的にもタフになっているとは思います。ワールドカップでは自分たちの100パーセントを出して勝てればいいかなと思います。

 僕は強豪国にも勝てると思ってサッカーやっているので、別に失うものもないし、周りの人たちが勝てないだろうって思っていようが僕には関係ないし。勝つためにやるだけ。内容を求めなければ勝つことは可能かなと。周りがどう言おうが関係ない」

 確かに、選手だけでなく我々にとっても関心があるのは、戦いぶりではなくて勝敗だ。日本がカタールW杯でどこまで進めるのか、史上初のベスト8進出なるかという点だ。

 田中は冷静でもある。

「僕もW杯メンバーに入れると決まっているわけではないので、日々リーグ戦などで成長していきたいと思います」

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