長谷部誠の「立ちたい」思いが叶う。フランクフルト、バルサに劇的勝利 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 ロンドンでの第2戦が終わり、長谷部は当時こう話していた。

「いい戦いをしたと思うけれど、最終的な結果がこういう形(準決勝敗退)なので、サッカーはあらためて残酷だなという思いもある。自分たちのチームに対して、誇りのようなものも感じているし、チームメイトだけではなくて、ファンを含めたこのアイントラハト・フランクフルトというチームがここまで来れたということは、僕らはヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグの常連ではないので、そういう意味でクラブを誇りに思います」

 この時はチェルシーに敗れはしたものの、胸を張ることのできる内容と結果だった。だが、今回は少し違う。優勝候補の大本命バルセロナを倒したフランクフルトの準決勝の相手はウェストハムだ。選手もファンも、求めるのは勝利だろう。

 準決勝第1戦は2週間後、場所は3年前と同じロンドンだ。フランクフルトがどんな試合を見せてくれるか、楽しみにしたい。

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