C・ロナウドがやはり個性派軍団の中心だった。ポルトガル代表、W杯まであと1勝

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFP/AFLO

 90分を通したマネジメントでは脆さが見える。欧州予選グループ最終節セルビア戦も、終了間際に守りを固めたにもかかわらず、ロングボールを処理できずに失点。はからずもプレーオフに回ることになった。

 プレーオフ決勝の北マケドニア戦、そしてカタールW杯本大会も出場するとなれば「冒険的側面」を抱えて戦うことにはなるだろう。ただ、その危うさがポルトガルの魅力とも言える。個性の競演はサッカーの醍醐味だ。

 そして個性の中心にいるのは、今もロナウドだった。37歳になってスプリント力はやや落ちたし、エゴも目立つ。しかしフィニッシャーとしての輝きは今も世界でも指折りのものがあり、5度目のW杯出場に向けて虎視眈々。やはりロナウド不在のW杯は考えられない。

 3月29日、ポルトガルはW杯出場をかけて北マケドニアと対決する。

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