ドイツで大活躍の奥川雅也に代表招集はあるか。地元紙はレバンドフスキと比較して絶賛 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by picture alliance/AFLO

【森保一代表監督と話し込む姿も】

 先週末の第19節グロイター・フュルト戦での奥川のポジションは4-2-3-1のトップ下。トップにブリアン・ラズミ、右にパトリック・ヴィマー、左にフロリアン・クリューガーといった並びだった。前半8分にクリューガーのパスから奥川が先制点を決めた。

「奥川の快進撃は続いている。この日もまた正確なフィニッシュで、それはこの試合のハイライトでもあった。その後、味方へのパスはほとんどなかった」とは前述のノイエ・ヴェストフェリッシェ紙の奥川評だ。そもそも最下位フュルト相手の引き分け(結果は2-2)だったこともあり、他の選手に対してはかなり辛口。奥川への採点も3(1~6で最高点は1)だったが、それでもチーム最高点だった。

 奥川は得点への手応えをこう語っている。

「連続ゴールしているのは自分でもうれしいですし、こうやって自分が(得点を)とれてることでチームの助けになっているっていうのが、僕にとってモチベーションになっています。(フュルト戦は)勝ちにつなげられたらよかったですけど、こうやって点を重ねることでチームを助けたいなと思います」

 ここ4試合は2勝2分けで好調に見えるが、ここまで19戦でわずか3勝、降格圏の16位でもがいているというのがこのチームの現実だ。思ったとおりのボールが来る回数は少ないだろうし、必然的に守備に追われる時間も長くなる。そのなかでも得点源として機能し続け、チーム内得点ランクトップであることには、上位チームで活躍するのとはまた違った価値がある。
 
 1月21日には、フェルト戦から中4日で、長谷部誠、鎌田大地が所属するフランクフルトと対戦する。今季の結果だけを見れば、奥川の活躍はけっして彼らに引けをとらない。

「僕自身は短いスパンで試合をやるのは好きなので、まずは休みたいですが、前半戦のフランクフルト戦はいい試合ができている(1-1で引き分け)ので、ここから勝ち点3を積み上げられるように練習していきたいです」

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