2022.01.09

アトレティコ・マドリードは不調脱出か。ポジショナルプレーで奪った秀逸なゴール

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

Answer
ルマールにパスを出し、左サイドで数的優位を作って崩した

 セットプレーから素早いリスタートでボールを受けたコンドグビアに対して、アトレティコの前の選手のポジショニングがポイントとなった。

コンドグビアはルマールへのパスを選択。左サイドで数的優位を作って相手を崩したコンドグビアはルマールへのパスを選択。左サイドで数的優位を作って相手を崩した この記事に関連する写真を見る  フリーでボールを運ぶコンドグビアには、左サイドに開いたロディ、相手選手たちの間にポジションを取るルマールとコレアという3つのパスコースがあった。

 それに対してラージョのアンドレス・マルティンとオスカル・バレンティンは、それぞれ2人分のパスコースをケアしながらのポジショニングとなり、中途半端な対応にならざるを得なかった。

 特にマルティンは、ロディへのコースを意識してやや高いポジションを取っていたため、ルマールの横にはスペースができていた。コンドグビアはそこを逃さず、ルマールの足元へパスを送る。

 パスを受けたルマールは、ワンタッチで反転して縦に持ち出し、相手の中盤のラインを突破した。センターバックのところにはルイス・スアレスがいるため、ラージョは進入してくるルマールに対し、右サイドバックのイバン・バリウが中に絞って対応しなければいけなかった。

 しかし、大外にはロディがオーバーラップで駆け上がっている。そこでルマールはバリウを十分引きつけてロディへパスを出し、これがロディからコレアへのアシストにつながった。

 チーム全体の巧みなポジショニングでラージョを翻弄し、鮮やかに崩した得点だった。連敗を脱したアトレティコは、この勝利を調子を取り戻すきっかけにできるか注目したい。

◆【動画】ラ・リーガ アトレティコ・マドリードvsラージョ ハイライト
(アトレティコの2点目は2分22秒~3分7秒)

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