アトレティコ・マドリードは不調脱出か。ポジショナルプレーで奪った秀逸なゴール

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question
中央でボールを持ったコンドグビアは、どこにパスを出して相手の守備を崩したか?

 1月2日のラ・リーガ第19節で、ホームにラージョを迎えたアトレティコ・マドリードは、2-0でリーグ戦5試合ぶりの勝利を収めた。

 アトレティコは、第16節のホームでのマジョルカ戦に敗れてから4連敗を喫し、4試合とも複数失点を献上するなど自慢の堅守も発揮できず。年明け最初の試合で連敗を断ち切りたかった。

 前半28分にアンヘル・コレアが混戦のこぼれ球を蹴り込んで先制し、後半もコレアが2点目を決めた。守備でもリーグ戦で6試合ぶりにクリーンシートを達成し、久々の完勝で連敗脱出となった。

 今回は、その試合のコレアの2点目のシーンをピックアップする。

コンドグビアは、数あるパスコースのどこを選んだだろうかコンドグビアは、数あるパスコースのどこを選んだだろうかこの記事に関連する写真を見る 後半8分、キーラン・トリッピアーの素早いリスタートからジョフレイ・コンドグビアがパスを受け、中央にボールを持ち出した。左サイドにレナン・ロディが開き、コレアとトマ・ルマールが相手選手たちの中間にポジションを取る。

 このなかで、コンドグビアは次のプレーでなにを選択したか、というのがQuestionである。

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