レアル、CLでPSGと激突。アンチェロッティの超効率主義サッカーは通用するか (3ページ目)
【パリ・サンジェルマンにも通用するのか】
「シェリフはよく守っていた。後ろを固めてね。我々は外でボールを回す形になってしまった」
アンチェロッティが試合後に敗因を語ったが、ボールを持たされたときの弱さを露呈した。シェリフ戦は31本のシュートを浴びせたが、１本しか入らなかった。
その直後のアウェーのエスパニョール戦も、65％以上のボール支配率で攻め続けた。だがボールを持たされて崩せず。攻めあぐねて２－１と沈んだ。
死角はある。
もっとも、賢明なアンチェロッティはカウンター以外にも、相手が守備を固めた時の攻撃オプションを用意している。ひとつは、トニ・クロースなど中盤の選手が遠距離から狙うミドル。もうひとつは、ワールドクラスのキッカーのセットプレーから、高さで凌駕する。そして押し込んで人数をかけ、個人でゴールをこじ開ける形だ。
マドリードでは勝利こそ正義。アンチェロッティはそれを極めつつある。
CL決勝トーナメントの１回戦はパリ・サンジェルマンとの組み合わせになった。リオネル・メッシなど欧州随一の攻撃力を誇る相手をも、血祭りにあげられるか。アンチェロッティ・マドリードの真価が問われる。
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