PSG内での序列はいまや3位に。ネイマールが完全復活するために必要なこと (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 この試合は久しぶりに観客を入れての代表戦だった。会場はマナウス。普段なかなかセレソンなどを見られない土地柄のため、スタンドの1万5000人の観客は素直に選手たちを応援してくれた。ネイマールも久しぶりに落ち着いてプレーできたことが、ファインプレーにつながったのかもしれない。

 こうなると皆、手のひらを返したようにネイマールを称賛する。ネイマールを「愚かだ」とこぼしたガルバオも「この試合はネイマールショーだ」と称えた。しかし、手放しで喜んではいられない。これでネイマールの問題がすべて去ったわけではない。

 フランスに戻ったネイマールだが、負傷のため、チャンピオンズリーグのライプツィヒ戦は欠場する。

 PSGでかつて王様だった彼は、今やリオネル・メッシ、キリアン・エムバペに続くナンバー3の選手と目されている。いや、もしかしたら好調のアンヘル・ディ・マリアよりヒエラルキーは下かもしれない。今後のリーグ戦やチャンピオンズリーグの試合で何ができるかによって、ネイマールの心の持ちようも大きく変わってくるのではないかと思う。

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