原口元気、浅野拓磨、伊藤洋輝が新加入。ブンデス日本人選手8人の今季は? (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFP/AFLO

鎌田大地・長谷部誠(フランクフルト)

 昨季は5位で、惜しくもチャンピオンズリーグ出場を逃したフランクフルトの主力2人だが、今季は期せずしてスロースタートとなっている。

 昨季5得点15アシストの鎌田の場合は、毎年のことではあるが、移籍の噂がつきまとっているからだ。特にこの夏は、クラブが資金を調達するためにも、フィリップ・コスティッチらとともにステップアップの移籍を果たすのではないかと見られていた。本人は「まだフランクフルトとの契約はあり、ここでのプレーに集中する」と話しているが、今後のオファー次第だろう。もちろん、残ったらチームにとって大きな戦力となることは間違いない。

 一方の長谷部は、チーム最年長の37歳で新シーズンを迎えることとなり、開幕前には「今年が一番調子がいい」とのコメントがドイツメディアを飾ったが、本人は「ドイツ人記者はいつもそれを聞いてくるので、もはや言わされているみたいなもの」と苦笑する。

 オリバー・グラスナー新監督が4バックと3バックを併用することもあり、出場機会、ポジションが安定するまでに時間がかかりそうだ。今季は開幕戦ではボランチでプレーしたが、ドルトムントに大敗。ドローだった第2節アウクスブルク戦はベンチスタートで後半35分から途中出場となった。チームの戦術が定まるまで、長谷部のポジション、出場機会は不安定になりそうだ。

 秋にはW杯最終予選も始まり、代表争いも熾烈になる。ドイツ1部でコンスタントにプレーする選手は代表でも主力候補になると見て間違いない。ブンデスリーガでどのようなプレーを見せてくれるのかが楽しみだ。

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