岡崎慎司に「3つの後悔」。屈辱の1得点だった今季を振り返る (3ページ目)

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――監督交代後、20節から4試合連続して先発し1勝1分け2敗。このあたりの戦い方はどうでしたか。

 ビジャレアルに引き分け、レアル・マドリード、セビージャに負けましたが、正直に言うと、相手が強かったというのはあります。負けた2試合とも1点差でしたから、点数的には善戦したと思います。ただ結果を残せなかったのは、僕が何もできなかったというよりは、チームとしてボールを前に運べなかったからですね。

 その戦いの中でこう思ったんです。強いチームを相手にした時に、攻撃的な選手の中で、誰かが守備に回らなくてはいけない。ラファ・ミルは点を取る役割が明確にあったので、そうしたら自分が犠牲になってやや守備的になるしかないのかと......。

 点は取りたいと思っていましたが、チームの勝利のためによかれと思って献身的なプレーをしたんです。レスターのときのようなプレーイメージですね。中盤でも頑張ってハードワークして、チームの状態がよくなってきた先に自分もゴールを取れたらいいなと。そう考えてしまったことが、最も大きな後悔ですね。

 セビージャ戦に負けてから、自分の立ち位置が変わってしまいました。監督は、そのプレーに満足していなくて、他の選手を起用しはじめました。そこからはサブに回るようになり、さらに試合に出場することもできなくなってしまいました。

 自分がやりたいFWとしての仕事、もっと前目のポジションにいてゴールを狙うこと、それで出られなくなったら後悔はしていなかったと思います。いつも「自分のために、チームのために」と考えていて、チームのためにと思ってやっていたことが自分に返ってくると思ってやっていたんですが、今回はうまく回らなかったですね。

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