ユーロ2020を「知られざるジンクス」で占う。強豪国に嫌なデータがズラリ

  • 宝田雅樹/National Football Teams-Results●文&データ
  • text&data by Takarada Masaki/National Football Teams-Results

◆グループD:イングランドが抱える"忌まわしきジンクス"
(クロアチア、チェコ、イングランド、スコットランド)

 優勝候補の一角となるイングランドだが、いまだ破れないジンクスを抱えている。これまで出場したユーロにおいて、一度も初戦で勝った経験がないのだ(9戦5分け4敗)。

 そして、今大会の初戦の相手は2018年W杯準決勝で敗れたクロアチア。再び苦戦が予想される。

【ユーロにおけるイングランドの初戦の成績】
1968年=イングランド0●1ユーゴスラビア(イタリア)
1980年=イングランド1△1ベルギー(イタリア)
1988年=イングランド0●1アイルランド(ドイツ)
1992年=イングランド0△0デンマーク(スウェーデン)
1996年=イングランド1△1スイス(イングランド)
2000年=イングランド2●3ポルトガル(オランダ)
2004年=イングランド1●2フランス(ポルトガル)
2012年=イングランド1△1フランス(ウクライナ)
2016年=イングランド1△1ロシア(フランス)
※( )内は開催国


◆グループE:4度目の頂点を狙うスペインの"アキレス腱"
(ポーランド、スロバキア、スペイン、スウェーデン)

 ユーロでは最多タイとなる3度の優勝を誇るスペイン。ただ一方で、主要国際大会において、開催国との相性が非常に悪い。PK戦の負けも敗戦に含めると、過去10戦2分け8敗と壊滅的だ。

 今回は、欧州の異なる国の11都市で開催される特殊な大会。開催国と対戦する確率も通常大会よりも増すため、スペインにとっては不吉なデータとなる。

【主要国際大会におけるスペインの対開催国との戦績】
1934年W杯=スペイン1△1イタリア
1934年W杯=スペイン0●1イタリア
1950年W杯=スペイン1●6ブラジル
1980年ユーロ=スペイン0△0イタリア
1984年ユーロ=スペイン0●2フランス
1988年ユーロ=スペイン0●2西ドイツ
1996年ユーロ=スペイン0(PK2▲4)0イングランド
2002年W杯=スペイン0(PK3▲5)0韓国
2004年ユーロ=スペイン0●1ポルトガル
2018年W杯=スペイン1(PK3▲4)1ロシア

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