久保建英より若い逸材も。ユーロ2020大注目のヤングスター4人

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 この世代では、イングランド代表FWのブカヨ・サカ(アーセナル/19歳)、スペイン代表DFのエリック・ガルシア(マンチェスター・シティ→7月にバルセロナ移籍/20歳)らも見逃せない。まだレギュラーを手にしたわけではないが、ブレイクの可能性を秘めた期待の星として注目が集まる。

 そして、今大会に参加する若手選手のなかで最も注目を浴びているヤングスターが、2002年生まれのスペイン代表MFペドリ(18歳)である。

 2020−21シーズンに新天地バルセロナで大ブレイクしたことを受け、今年3月にW杯予選のギリシャ戦で代表デビュー。続くジョージア戦とコソボ戦では左インサイドハーフでスタメン出場を果たすと、バルセロナ同様のパフォーマンスを披露してチーム内における序列を一気に上昇させた。順当にいけば、本番ではレギュラーとしてプレーするはずだ。

 最大の強みは、相手のプレッシャーを外しながらボールを扱う技術と身のこなしで、18歳とは思えない卓越した戦術眼の持ち主でもある。イメージ的には、バルセロナの名手シャビとアンドレス・イニエスタを足して2で割ったような選手。よりフィジカルが重視される現代サッカーに対するアンチ・テーゼとも言える華麗なプレースタイルは、多くのサッカーファンを魅了するはずだ。

 そのほかの2002年生まれの選手としては、すでに主軸としてプレーしているウクライナ代表DFのイリア・ザバルニー(ディナモ・キエフ/18歳)も要必見。バックアッパーながらこの世代最高の左SBと評されるポルトガル代表DFのヌーノ・メンデス(スポルティング/18歳)、今シーズンのリーグ・アンでブレイクしたベルギー代表FWのジェレミー・ドク(レンヌ/19歳)もチェックしておきたい。

 そして今大会では、最年少にあたる2003年生まれの逸材もいる。イングランド代表MFのジュード・ベリンガム(ドルトムント/17歳)、ドイツ代表MFのジャマル・ムシアラ(バイエルン/18歳)、そしてポーランド代表MFのカツペル・コズウォフスキ(ポゴニ・シュチェチン/17歳)の3人だ。

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