2021.06.02

久保建英の前にある3本の道。スペインでも注目のこの夏の去就は?

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 松尾/アフロスポーツ●写真 photo by Matsuo/AFLO SPORT

 エスパニョールの指揮官はマジョルカ時代の恩師ビセンテ・モレーノで、久保をどう使うべきか、体験的に知っている。マジョルカにはかつて大久保嘉人、家長昭博と日本人が在籍していたが、エスパニョールも西澤明訓、中村俊輔がいた実績がある。おまけに、エスパニョールはバルセロナ市のクラブとしてバルサとはライバル関係で、むしろレアル・マドリードと親密な関係を持っている。

 この夏、久保にはスペイン以外の各国クラブからもオファーが届くだろう。しかし、本人がレアル・マドリードでの成功を考えている限り、他国リーグでのプレーを選ぶ可能性は低い。スペイン国外に出たレアル・マドリードのパス所有選手は、片道切符になるケースが多いのだ。

 いずれにせよ、久保は今後の1、2シーズンでレアル・マドリード首脳陣を納得させる結果を叩き出すしかない。さもなければ、いい買い手がついた瞬間、買い戻しオプションをつけて手放す案件になるだろう。レアル・マドリードの白いユニフォームを身に纏って栄光をつかみ取るまで、行く手は高い壁ばかりだ。

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