ロナウジーニョはコロナで母を失い体調が心配。2002年英雄たちのいま (2ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko


 2017年、そのうちのひとりから養育費が十分に支払われていないと訴えられたこともあった。
 
 4月に48歳になったロベルト・カルロスは現在スペインに住んでいる。太ってしまう選手も多い中、今でもトレーニングは欠かさず、体型を保っている。つい先日は自身のSNSにランニングマシンで走る姿をアップ。かつてのチームメイト、ルイス・フィーゴやエジミウソン、パトリック・クライファートらがメッセージを送っていた

 リバウドは2002年のセレソンの背番号10。大会では5ゴールをマークし、決勝でも2ゴールに絡む活躍を見せた。1999年、バルセロナ時代にはバロンドールとFIFA最優秀選手にも選ばれている。バルセロナ、ミラン、そしてギリシャやブラジルのチームでプレーした後、古巣でもあるサンパウロ州のモジミリンに戻った。リバウドは2008年からこのチームのオーナーにもなっていた(引退後に売却)。

 2014年3月に自身のSNSで引退を発表。涙を流しながら「神と家族とこれまで自分を支えてくれた人、また24年間愛し続けてくれたサポーターにも感謝する」と言っていたのだが、1年後、モジミリンが3部に降格しそうなのを見かねて、チームを助けるために現役に復帰した。

 2015年7月14日、復帰2戦目となるマカエ戦で彼はある伝説を作る。実はモジミリンには彼の息子のリバウジーニョも所属しており、この試合で彼らは、プロとして親子で同じチーム、同じ試合でプレーしたのである。この試合でリバウドはゴールを決め、チームに勝利をもたらしている。

 そして2カ月プレーした後、8月には「右膝が思うように動かなくなった」と。本当に現役を退いた。この時、43歳だった。

 2019年にはモロッコの3部リーグのチーム、モハンメディアの監督になり、その後は相談役になっている。

 バルセロナとの縁は今でも切れてはおらず、レジェンドチームでプレーするほか、バルセロナ基金の南米におけるアンバサダーでもある。現在48歳の彼は、2度の結婚で5人の子供の父親でもある。現在はアメリカのフロリダ州オーランドに住み、朝と夕の2回、ランニングしている姿が見られるそうだ。

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