メッシ得意の崩しのパターン。らしさが凝縮されていたファインゴール (2ページ目)

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

◆バルサの新戦術は「デジタル化」。成否を握る20歳のキーマンが現れた>>

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デ・ヨングにもう一度預けて、背後のスペースへ抜け出した

 これは、デ・ヨングとのワンツーから、さらにもう一度預けて連続のワンツーで突破するという、メッシがよくやるパターンの崩しである。

メッシはもう一度デ・ヨングとワンツーをして、相手裏のスペースを突き、ゴールを決めたメッシはもう一度デ・ヨングとワンツーをして、相手裏のスペースを突き、ゴールを決めた まず注目したいデ・ヨングのマークについていた、ビルバオのイニゴ・マルティネスだ。最初、デ・ヨングがメッシにリターンした時、マルティネスはメッシを迎え討とうとした。しかし、すぐにデ・ヨングにボールが返されたため、マルティネスはデ・ヨングのマークに釘付けにされた。

 この時、後ろにいたビルバオのウナイ・ヌニェスとイニゴ・レクエは、中央にグリーズマンがいるために、自陣に下がりながらの対応となった。これによって、マルティネスと後ろのラインの間に大きくギャップが生まれた。2度目のワンツーのポイントはここにある。

 そのギャップにメッシが走り込み、デ・ヨングからのリターンをもらうと、ペナルティーエリアへの進入に成功。1対1でヌニェスをかわすと、ファーサイドへ流し込んで3点目を決めた。

 クラシコで負けたとはいえ、首位のアトレティコ・マドリードとは1試合未消化の状態で勝ち点5ポイント差。レアルに負けるまではリーグ19試合無敗と好調だっただけに、初タイトルで勢いをつけたバルセロナのリーグ優勝の可能性はまだある。

◆【動画】コパ・デル・レイ決勝 ビルバオvsバルセロナ ハイライト
(メッシのゴールシーンは4分15秒〜5分16秒)

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