2021.04.04

周りにスターが集まる男。ベルナルド・シウバは抜群の技術でボールをつなぐ

  • 西部謙司●文 text by Nishibe Kenji
  • photo by Getty Images

◆グアルディオラ戦術の重要人物。ジョアン・カンセロのマルチぶりがすごい>>

<ポルトガル代表がけっこう凄い>

 ポルトガル代表では右ウイングでプレーしている。1つ中のインサイドハーフにはブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)がいる。

 このふたりは利き足こそ異なるとはいえ、とても良く似ている。それぞれ独自のスタイルでありながら、優れた媒体という点で同じなのだ。そもそも顔が少し似ていて、ひげ面で、少しタレ目の、ポルトガルによくいる感じの風貌でもある。

 ベルナルド・シウバとブルーノ・フェルナンデスは、プレーのコミットメントが図抜けていてあらゆる局面に介入できるし、それだけの運動量もあり、とりあえず預けておけば何とかしてくれる。このふたりが右サイドでコンビを組んでいる。

 現在のポルトガルはけっこう凄いメンバーだ。シティからはカンセロとルベン・ディアスが来ていて、FWにはリバプールの新鋭ディオゴ・ジョタがいる。あのジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリード)がベンチスタートなのだ。もちろんキャプテンはクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)である。

 振り返ってみると、ポルトガル代表には常に個性的な選手がいた。ルイス・フィーゴやマヌエル・ルイ・コスタの「黄金世代」からテクニシャンの宝庫で、デコやシモン・サブローザのような職人、癖の塊みたいなリカルド・クアレスマまで、さまざまな個性が無造作に入れられた、小さな宝石箱のようなチームだ。

 そこにベルナルド・シウバ、ブルーノ・フェルナンデスという抜群の媒体が入ったことで、チーム全体がどう機能していくか興味深い。個性を連結させる個性として、ふたりは大きな役割を果たすかもしれない。

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