伝説のヘディンガーは意外と小柄。跳躍力のアジャラ、日本代表の天敵FW... (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

 試合は1-0のまま推移。残るはラストワンプレーのCKのみとなった。キッカーはルカ・モドリッチ。同点弾を叩き込んだのはセルヒオ・ラモスだった。CL史上、最も劇的なヘディングシュートになる。こちらは183センチ。ここ一番で決める勝負強さという点では、この選手の右に出る者はいない。

 この他では、ヘンリク・ラーション(178センチ、スウェーデン)、ラダメル・ファルカオ(177センチ、コロンビア)らも、長身を売りにしないヘディングの名手と言える。南米系・ラテン系の方が、絶対数では勝っている印象がある。

 一方、日本人でこのタイプの選手を発見することは難しい。川崎フロンターレの小林悠(177センチ)がギリギリか。引退選手を含めれば、かつて鹿島アントラーズで活躍した長谷川祥之(179センチ)の名前が挙がる。

 同じく鹿島で、昨季活躍した上田綺世(182センチ)も、可能性を感じる選手だ。長谷川同様、ふわりと浮く軽い腰を持っている。今季のJリーグでどこまでブレイクするか。日本代表でスタメンを目指そうとすれば、ヘディングで何点取れるかがカギになる。

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