ベイルは本業よりゴルフ好き? 他競技にのめり込むスターたち (2ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Reuters/AFLO

 多くの選手の場合、現役を引退してから他のスポーツに鞍替えする例がほとんどだ。

 なかでも、一度は現役を引退しながら、最近になって緊急用GKとしてチェルシーのメンバーに登録された38歳の元チェコ代表GKペトル・チェフは、その典型といえるだろう。

 2019年に現役を退いたチェフは、さっそく同年10月にイングランドのアイスホッケーチーム「ギルフォード・フェニックス」のGKとして契約。少年時代からアイスホッケーをプレーしていたという実力は本物で、いきなりマン・オブ・ザ・マッチに選出されるなど、華々しいデビューを飾った。

 ちなみに、プロ入り前にアイスホッケーをプレーしていたサッカー選手は意外に多く、元旧ソ連代表のレジェンドGKレフ・ヤシン、あるいは元フィンランド代表のヤリ・リトマネンなども挙げられる。

 2017年にテニスのプロトーナメントに挑戦したことが話題となったのが、元イタリア代表で名門ミランのレジェンドでもあるパオロ・マルディーニだ。現役時代は趣味程度にテニスをたしなんでいたマルディーニは、元プロテニスプレーヤーのステファノ・ランドニオ氏と組み、ATPチャレンジャーツアーの「アスプリア・テニスカップ」男子ダブルスに出場。残念ながら1回戦でストレート負けを喫したが、本腰を入れたチャレンジだった。

 元ウクライナ代表でマルディーニとともにミランの黄金期を支えたアンドリー・シェフチェンコも、引退直後にそれまで趣味だったゴルフのプロ2部のチャレンジツアー「ハルキウ・スーペリア・カップ」に参戦。しかし結果は予選落ちとなってしまい、マルディーニと同様に一度限りでプロ大会から撤退を強いられている。

 アルゼンチンの名ストライカーであるガブリエル・バティストゥ-タが引退後にポロに鞍替えしたことも有名だ。2009年には母国アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれたアルゼンチン・ポロ・ツアーに「ロロ・ピアナ」の一員として出場。世界最高のポロ選手と称されるアドルフォ・カンビアッソ率いるチームでプレーしたことは、サッカーファンの間で大きな話題となった。

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