久保建英と中井卓大。先にレアルのトップにたどり着くのはどっち? (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/AFLO

 一方で、プレミアリーグ時代は颯爽とゴールを量産していたベルギー代表FWエデン・アザールも、レアル・マドリードでは足かせをつけられたように思うようなプレーができず、期待を裏切ったままだ。

 久保にとっては、リーガ中位のヘタフェで試合を決められる選手になることが、まずは先決になる。献身的な守備はできつつあるが、それだけでは足りない。攻撃面でも、才能の片鱗を見せるだけでなく、勝負の決着をつける得点、もしくはそれに関わるプレーが求められる。トップチームのマルコ・アセンシオ、ルカ・モドリッチと比較すると、まだ及ばないだろう。

 中井、久保とふたりの前途は明るい。しかし、マドリードで主力になるのは別の話。真のチャンピオン・プレーヤーであることを、天下に証明しなければならないのだ。

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