メッシ、ロナウドを上回る逸材は? 2021年注目のサッカースターランキング

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2021年に活躍が期待できる注目のサッカースターたちを、5人の識者に挙げてもらい、ランク付け。欧州サッカーで長く変わらないメッシ&ロナウド時代を終わらせる大スターが現れるのか、それとも偉大なふたりの活躍がまだまだつづくと見るか。注目の上位10選手を発表する。

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欧州を代表するDFへの成長が期待されているデ・リフト欧州を代表するDFへの成長が期待されているデ・リフト8位 マタイス・デ・リフト
(オランダ/DF/ユベントス/1999年8月12日生まれ/189cm、89kg)

 世界のサッカー界にとって2021年最大のイベント「ユーロ2020」で、優勝候補に挙げられているオランダ。実際、ロナルド・クーマン、フランク・ライカールト、ルート・フリット、マルコ・ファン・バステンらを擁した33年前の西ドイツ大会(1988年)を彷彿とさせる豪華メンバーが揃った。

 19年のバロンドール投票で、リオネル・メッシに次いで惜しくも2位となったフィルジル・ファン・ダイクと、マタイス・デ・リフトのふたりは、かつてのクーマンとライカールトのコンビを思い出させるセンターバックコンビだ。

 19歳でユベントス入りした現在21歳のデ・リフトにとって、傍らでプレーする8歳年上のファン・ダイクは、まさにいいお手本である。追いつけ追い越せの関係にあるとすれば、デ・リフトが狙うはバロンドールだ。(杉山茂樹)

8位 久保建英
(日本/MF/ヘタフェ/2001年6月4日生まれ/173cm、67kg)

 今季はビジャレアルで飛躍が期待されたものの、思うように出場機会を得られず、ヘタフェに再ローン。ここで活躍して、夏には所属元のレアル・マドリーに帰還するのが理想か。新天地ではさっそくゴールに絡むなど、上々の滑り出しを見せており、観る者の期待は膨らんでいる。

 以前から日本の至宝と評されてきた左利きのアタッカーは、フットボーラーとして成功できる要素をすべて備えているように見える。スキル、知性、メンタリティ、言語能力、コミュニケーション能力に秀で、小柄なサイズも彼のポジションであれば、大きな問題にはならない。

 東京五輪が今夏開催されるなら、日本代表を高みへ牽引してほしい。欧州で研鑽を積み、成長度を増す久保には、それくらいの能力が間違いなくあるはずだ。(井川洋一)

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