W杯の名選手はTVでもレジェンドに。無人島生活、ダンス、整形、恋愛... (2ページ目)

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko
  • 赤木真二●写真 photo by Akagi Shinji

 また、この番組の元祖であるイギリスBBCの『カム・ダンシング』では、マンチェスター・ユナイテッドの守護神ピーター・シュマイケルや、イングランド代表のレジェンド、ピーター・シルトンなど、なぜかGK勢が踊っている。

 イングランドのGKでは、アーセナルと代表のゴールを長く守ったデビット・シーマンが『ダンシング・オン・アイス』という、もうひとつ難易度の高い氷上のダンシングバトルに参戦している。体調不良で出演できなくなったポール・ガスコインの代わりとしての出演だったが、この時パートナーとなったアイスダンスの選手と、彼は数年後に結婚することになる。リアリティショーが取り持った縁だ。

 フィオレンティーナやレンジャーズでプレーしていたCBロレンツォ・アモルーゾは引退後、得意な料理を生かして、イタリアの超人気番組『マスターシェフ』に出場した。これは日本の『料理の鉄人』のような番組だ。『マスターシェフ』はプロの料理人が毎週勝ち抜きで戦いトップを決めるが、アモルーゾが出演したのは有名人が料理するバージョン。彼は4週を勝ち抜いたが、5週目で作ったリゾットが柔らかすぎたせいで敗退した。

 ただ、その時のキャラが視聴者に受けて、昨年の夏には別の番組『テンプテーション・アイランドVIP』に出演。これはカップルで参加し、様々な試練を経て本当に運命の相手であるかを見極めるという番組だ。恋人たちは約1カ月、島で別々に暮らし、その間に魅力的な誘惑者から、いろいろな誘いを受ける。これで実際に別れてしまうカップルも多い。

 アモルーゾはパートナーである元ミスイタリアの恋人と参加、途中お互いが信じられなくなる場面もあったものの、最後は涙で愛の告白をし合い、絆を深めてハッピーエンドで終わった。

 コロンビアのGKレネ・イギータ。ゴールエリアを飛び出しフィールドプレーヤーと同じようにプレーする姿は、サッカーの常識を覆し続けた。そんな彼のぶっ飛んだところは引退後も健在だ。

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