2021.01.18

ユーベがミラン追撃体勢。直接対決でディバラが見せた頭脳プレーとは

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

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Answer
相手DFの手前で受け、ワンツー突破のスペースをつくった

 キエーザが右サイドでボールを持った時、対峙するミランの左サイドバックのテオ・エルナンデスと、左センターバック(CB)のアレッシオ・ロマニョーリとの間に距離があり、ユベントスはこのハーフスペース(サイドと中央の間)をどう使うかがポイントだった。

ディバラは相手CBのロマニョーリの前で受け、巧みなポストプレーからキエーザのゴールをアシストした ミランのボランチのフランク・ケシエは、アドリアン・ラビオのマークについていたため、下がってこのスペースをカバーすることができなかった。となると、左CBのロマニョーリがスライドしてスペースを埋めるところだろう。

 しかし、それをさせなかったのがディバラである。キエーザがサイドでパスを受けた時、ディバラは中央左寄りにいた。そこから右へ動いてロマニョーリのほうへ寄り、パスを呼び込んだのである。キエーザはディバラへパスを出し、そのままハーフスペースへ走り込んだが、ロマニョーリはディバラに釘付けにされ、カバーに動けなかった。

 ディバラはそのあとも秀逸だった。ロマニョーリを背にしながらボールキープし、十分に引きつけたあとに、キエーザの足元にピタリと合うヒールパス。

 パスのあとのダッシュでテオ・エルナンデスの内側を取ったキエーザは、そのままGKとの1対1を冷静にフィニッシュした。キエーザの中央へ行く判断もすばらしかったが、時間とスペースをつくったディバラのポストプレーも見事な先制点だった。

◆【動画】セリエA第16節 ミランvsユベントス ハイライト
(キエーザのゴールシーンは0分47秒〜1分27秒)

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