2021.01.07

欧州CL出場各クラブの現状を解析! コロナ下の超過密日程の影響は

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<ケガ人続出も選手層の厚さで乗り切るプレミア勢>

倉敷 では、ここからはベスト16に残ったチームを各国リーグごとに総括してみましょう。まずは出場4チーム中3チームが突破したイングランドのプレミアリーグ勢です。マンチェスター・ユナイテッドだけが3位通過でヨーロッパリーグに回りましたが、リバプール、マンチェスター・シティ、チェルシーは見事に1位通過を果たしました。

小澤 そこはプレミア勢の地力を感じました。たしかに主力にケガ人が続出したリバプールは苦戦したと言えますが、シティやチェルシーは問題なく順当勝ちでした。とくにチェルシーはセビージャ(スペイン)が最後に力を抜いたという部分もありますが、予想以上の成績で1位抜けした印象です。

中山 勝ち抜けた3チームのなかでは、ベストとはほど遠いチーム編成でも1位を確保したリバプールが、頭ひとつ抜けている印象で、選手層の厚さ、底力を感じました。逆に、同じようにケガ人を出しながら1位通過を果たしたシティは、国内リーグ戦では決してよい状態ではなくて、CLは組み合わせに恵まれた感が否めません。それなのに、CLでよいから勝てるという幻想をそのままプレミアに持ち込んでしまい、国内では苦戦を強いられる、妙な状態に陥ってしまったように思います。

倉敷 コロナ下においても資金的には他国のリーグより恵まれていると思えるプレミア勢ですが、国内リーグ戦は交代枠が5人ではなく、従来どおりの3人で進められている点が気になります。決勝トーナメントに影響が出てくるのではないでしょうか?

小澤 すでに影響は出ていると思います。選手層が厚いので何とかごまかせているようには見えますが、プレミアのチームは本当にケガ人が多い。リバプールにしても、あれだけ主力が離脱してしまうと、さすがにユルゲン・クロップ監督(ドイツ)が求めるレベルのサッカーを毎試合するのは不可能に見えます。この歪みは、春先あたりに出るのではないでしょうか。