バルセロナの質を維持。コウチーニョが見せた気の利いた動き

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question 
オフサイドポジションにいたコウチーニョは、どう動いたか

 12月の頭にリーガでは昇格組のカディスに敗れ、次のチャンピオンズリーグ・ユベントス戦にも0-3と大敗し、不調がつづいたバルセロナ。

 しかし、その後はレアル・ソシエダとの上位対決を2-1で競り勝つなど、復調の兆しを見せている。

 迎えた第16節のエイバル戦。この試合では大黒柱のリオネル・メッシが負傷のためベンチ外。ジョルディ・アルバも累積警告で出場停止と、重要な選手ふたりが不在の苦しい試合となった。

 そのなかで、ジュニオル・フィルポとセルジーニョ・デストの両サイドバックの攻撃参加が肝となった。両ワイドを効果的に使うバルセロナは、前半からチャンスをつくっていく。

 そして1点リードを許した後半21分に、フェリペ・コウチーニョとフランシスコ・トリンコンのふたりを同時投入すると、その直後に決定機が訪れた。

オフサイドポジションに出てしまったコウチーニョは、このあとどう動いただろうかオフサイドポジションに出てしまったコウチーニョは、このあとどう動いただろうか 左サイドでボールを受けたフィルポは、外側のトリンコンとのワンツーで縦に進入すると、相手4人に囲まれた。それを見てオフサイドポジションにいたコウチーニョは、どう反応しただろうか?

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