2020.12.11

柴崎岳、殻を破る絶好機到来。1部級の攻撃陣を擁して昇格狙うレガネス

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 結局、2部Bへの降格が決定。柴崎岳ら一部の主力選手は移籍したが、ベテランMFアレハンドロ・ベルガンティーニョスなどは残留した。バスケス監督が留任したこともあり、現在は2部Bの首位を走り、昇格にかけている。

 2部は、まだまだ紆余曲折がありそうだ。

 その点、3位のアルメニアに続いて4位に位置するレガネスにも、十分に昇格のチャンスがある。

 レガネスは、サビン・メリーノ、ボルハ・バストン、ホセ・アルナイスなど、攻撃陣に1部に値する好選手をそろえている。アルナイスは、バルサでトップデビューも果たした逸材で、左サイドから切り込む攻撃力は「ネイマールの後継者」と目されたこともあった。ケガでトップに定着できず、退団を余儀なくされたが、右足の一発は必見に値する。

 そして、中盤では日本代表MF柴崎が舵を取る。第17節まで14試合出場1得点(うち先発出場は9試合。また2試合は代表戦による欠場)。ボランチとしてほぼレギュラーを手にしている。レアル・ソシエダ出身で、今季ボルドーから加入したでスペイン人MFルベン・パルドもいいパートナーになるのではないか。監督のホセ・ルイス・マルティはテネリフェ時代の恩師。柴崎にとっては、デポルティーボ・ラ・コルーニャ時代のフェルナンド・バスケスと同じく理解者と言えるだけに、真価を見せる絶好機だ。

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 柴崎は、スペイン挑戦5シーズン目になる。ピンポイントでのキックやコントロールの巧みさや美しさはすでに証明済みだが、ボランチとしては守備面での物足りなさがあり、シーズンを通して先発を確保したことはない。もしここで1年間レギュラーを張り、自らのチームを昇格させることができた時は――殻を破るような成長を遂げることになるだろう。

 ただし、5位以下にも、伏兵が控えている。