ブンデスリーガ日本人の市場価格トップ10。ドイツ人アナリストがガチ評価 (3ページ目)

  • 鈴木達朗●文 text by Suzuki Tatsuro
  • photo by Getty Images

6位
遠藤渓太(ウニオン・ベルリン):市場価格130万ユーロ(1億5990万円)

 マックス・クルーゼやロリス・カリウスらの"スペクタクルな補強"を経て、"鋼のウニオン"は2年目のブンデスリーガに挑む。遠藤渓太には厳しいポジション争いが待っている。攻撃の2列目サイドには、経験豊富なマリウス・ビュルトラー、スピードとパワーを備えたシェラルド・ベッカー、昨年までデンマークU-21代表だったマルクス・イングバルトセンらが並ぶ。

 それに加えて、レバークーゼンからフィンランド代表ストライカーのヨエル・ポーヤンパロがやって来たことで、10番のマックス・クルーゼが2列目に回るオプションもある。競争が厳しい現状では、ベンチからの途中交代で出場時間を増やしていくのが、遠藤にとって現実的な目標となる。

5位
原口元気(ハノーファー):市場価格160万ユーロ(1億9680万円)

 2部で2シーズン目となるハノーファーと原口元気の先行きは不透明だ。原口の契約は21年の夏までだが、ケナン・コチャク監督が指揮するチームが今後どのような発展を見せるのかは、誰にもわからない。原口自身は、ハノーファーで快適に生活できていると言うが、現在の早い段階での契約延長は保留しているようだ。

 ハノーファーがチームにとって最も重要なオフェンスの選手を失うリスクを負っている一方で、原口自身はブンデスリーガ1部のクラブとの契約に向けてアピールすることができる。このままチームの好調がつづけば、それはハノーファーとの契約延長かもしれないし、より条件のいいほかのクラブかもしれない。始まったばかりの今シーズンではすでに1ゴール2アシストと結果を残している。

 ハノーファーが1部への昇格を目指すならば、この攻撃の要に賭けなければならない。とはいえ、仮にチームが昇格した場合でも原口がチームに残るかどうかは、これからさまざまな要素に左右されるだろう。

3 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る