ブンデスリーガ日本人の市場価格トップ10。ドイツ人アナリストがガチ評価

  • 鈴木達朗●文 text by Suzuki Tatsuro
  • photo by Getty Images

8位
長谷部誠(フランクフルト):市場価格80万ユーロ(9840万円) 

 08年にドイツへやって来て以来、長谷部誠はブンデスリーガの歴史に名を残したひとりだ。アジア圏出身としてリーグ最多出場選手であるだけではなく、フランクフルトでの守備の働きもその理由だ。日本国内でもよく知られているように、3バックの中央でリベロを彷彿とさせる活躍は、ドイツサッカー界に"リベロ"のルネッサンス(復興)をもたらした。この活躍は、長谷部のドイツでのキャリアを再評価させ、その評価を不動のものにした。

 長谷部誠は、2020-21シーズンのブンデスリーガ最年長選手ながらも、フランクフルトの守備を統率する存在として欠かせない存在となっている。大きなケガがない限り、ファンたちは長谷部のプレーする姿をほぼ毎試合見ることができるだろう。

7位
室屋成(ハノーファー):市場価格100万ユーロ(1億2300万円)

 新加入の室屋成に関しては、これからのハノーファーとの"共生"について話すことも可能だろう。

 ハノーファーは長友佑都の獲得を断念したあと、室屋成という日本代表選手を獲得でき、これはハノーファーにとって実りの多いものとなった。長友に比べて獲得費用が大幅に少なかったことに加えて、プレシーズンに加入して間もなくクラブやファンにポジティブな印象を与えたからだ。とりわけ、長くハノーファーの右サイドバックが弱点と見られていたため、室屋のプレーは期待を集めた。

 とはいえ、第2節のオスナブリュック戦での途中交代。前節のブラウンシュヴァイクとのダービーではベンチ入りしたものの、出場はしなかった。現状では、室屋にとって風向きが変わったのかどうか、判断ができない。しかし、守備陣が前節の顔ぶれのまま安定するようであれば、ひとまずベンチで出場機会を伺うことになるだろう。

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