釈放後のロナウジーニョの今。酒とバラの日々で「世界で一番幸福な男」 (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 また、事件前に契約していたスポンサーとの関係もそのままで、ひつは「ベッドクリスト」というブックメーカー、もうひとつに至っては「エンブラツアー」というブラジル政府系の旅行会社だ。数日前にはあるワイナリーから新しくワインが発売され、そのイメージキャラクターにロナウジーニョが起用された。ワインはその名も「チャンピオンのワイン」である。

 ロナウジーニョは、まるでこの半年に起きた出来事すべてがなかったかのように振る舞っている。以前、付き合っていた女性と、再びビーチでデートしているところもパパラッチされた。また現在は自伝映画も準備中だ。タイトルは『The Happiest Man in the World(世界で一番幸せな男)』だ。

 ビーチにワインに女性に映画。ロナウジーニョは相変わらず子供のように無邪気だ。今回の一件にもまるで懲りた様子はない。そんな彼がまた何かのトラブルに巻き込まれないかと、不安は残るのだ。

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