久保建英がカンプノウに立つ「ドラマ」。バルサ戦は短い出場でも脅威になれる

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 なにより、久保は高いレベルの選手とプレーすることで、刺激を受けている。マジョルカ時代ではありえない水準で、モレノを筆頭にパコ・アルカセル、ダニエル・パレホ、パウ・トーレスの4人は、スペイン国内トップクラスの選手だ。今は、さらに成長するためのプロセスと言える。

 先発であれ途中出場であれ、久保のプレーは変わらない。そのメンタルは、エイバルの敵将ホセ・ルイス・メンディリバルが激賞していたように、特別なものである。明朗闊達だが、ふてぶてしく、泰然自若とし、大舞台になるほど強さを見せるタイプだろう。

 古巣バルサとの一戦は、久保が覚醒するための触媒になるかもしれない。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る