堂安律は正念場。ブンデスリーガ6人の日本人選手が目指すもの (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

 ウニオン・ンベルリンに加入した遠藤渓太は渡独直前の負傷が長引いており、自身のSNSで「焦らずケガを治します」と記している。新しい環境で不安もあるだろうが、その言葉どおり、しっかり治しきるしかない。

 ウニオンは昨季、クラブ史上初めての1部ながら、下位争いに絡むことなく、しっかりと残留を決めた。小規模で個性的、アットホームであることがアイデンティティのようなクラブで、2部時代は1部昇格に反対するファンさえいたほどだ。

 それでもクラブとして成長の道を歩んでいる。今季、ユニフォームのサプライヤーがアディダス社に変わったことが話題になった。アディダスはここ数年、ブンデス1部ではバイエルンのユニフォームしか手がけていない。大きな支援を手にしたウニオンは、今季も残留を目指すことになるが、遠藤もこの波に乗り遅れないようにしたい。

 いつものように満員のサポーターに応援されるスタジアムが戻ってくるのはまだ先になるが、日本人選手が増えたことで楽しみが増えた。彼らの活躍に期待したい。

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