2020.09.11

久保は主力定着、岡崎は二桁得点なるか。
リーガ、カオスの中で開幕

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 トップチームは、主力の半数以上が下部組織「スビエタ」出身者。欧州のトップクラブでは突出した割合である。シャビ・アロンソ監督が率いるレアル・ソシエダBからは、MFマルティン・スビメンディ、ロベルト・ナバーロなどの新鋭が育っている。

 ただし、開幕のバジャドリード戦は厳しい戦いになる。現在、12人が負傷者リスト入り。さらにダビド・シルバ、オジャルサバル、さらにはブラジル人FWウィリアン・ジョゼという主力級が新型コロナに感染している(2度のPCR検査で陰性になれば出場は可能になるが、体力的問題は残るだろう)。この苦境を乗り越えたら、再び伏兵となるはずだ。

 一方、エイバルではスペイン6年目の乾貴士が、"計算できる戦力"となっている。ただ、チーム事情は苦しい。チリ代表MFファビアン・オレジャーナ、ウルグアイ人MFセバスティアン・クリストフォロ、ブラジル人FWシャルレスを放出。獲得選手はプレシーズンに間に合わなかった。所属選手20人での船出は前途多難だ。

 とは言え、盤石なチームはない。たとえばバレンシアも、スペイン代表ダニエル・パレホ、フェラン・トーレス、ロドリゴを次々に放出し、混迷の中にある。コロナ禍によるカオスの中から、どこが台頭するのか――。

 最後に「メッシ・ロナウド時代」の後を担う候補として、あらためてジョアン・フェリックス(アトレティコ)、アンス・ファティ(バルサ)の2人の名前を挙げたい。ジョアン・フェリックスはディエゴ・シメオネ監督の守備ベースのサッカーにくすぶっている感もあるが、技術と発想力は群を抜く。ファティは17歳でスペイン代表でも得点を記録し、左サイドでの崩しやシュート精度などはモノが違う。

 2020-21シーズンは、9月12日のエイバル対セルタの一戦で火ぶたが切られる。

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