南野拓実を現地各紙が絶賛。フォーメーション変更で持ち味が生きた (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

無料会員限定記事

 そのなかに、南野がいた。マーカーの寄せがキツく、敵を背負いながらプレーするCFよりも、一列後ろのサイドMFやトップ下から最前線に飛び出していくほうが、南野の持ち味は生きやすいだろう。今後も、ライン間でのプレーや鋭いターンで違いを作っていきたい。

 実際、英紙ガーディアンは「南野が投入されると、すぐに輝いた。南野は左サイドや10番の位置を動き回りながらプレーした。相手が深い位置で守備を敷いてくると、リバプールは南野が見せたような怖さが足りなくなる。南野は、リバプールに新たな一面をもたらした」と高く評価した。

 リバプール、そして南野にとっても、4−2−3−1が効力を発揮したのは大きいだろう。

 もうひとつのポイントは、南野がプレミアリーグ特有のプレースピードにアジャストしたうえで、アグレッシブなプレーを見せたこと。

 投入時は0−1で相手がリード。アーセナルは自陣深くで守備を固めていたが、南野は密集地帯からでもグイグイと仕掛け、積極的な攻めの姿勢で強引にゴールをこじ開けた。

 フィルミーノとサラーとの連係で崩し切ったゴールもそうだったが、そのほかの場面でも南野の積極的な仕掛けが光った。

 左SBのアンドリュー・ロバートソンとのワンツーで突破した後、さらにもう一度フィルミーノとワンツー突破を図ったシーンはそのひとつ。スペースのない狭いエリアでも「前へ、前へ」と仕掛ける意識が見え、ワンツーからリターンパスをもらうことで、味方が南野を信頼している様子も伝わってきた。

◆「南野拓実はミスを犯したGKのもとへ。仲間への気遣いに心が洗われた」はこちら>>>

 試合後、英紙デイリー・ミラーは「クロップ監督にとって、南野のパフォーマンスは大きな収穫だった。新シーズン開幕時で、すぐに先発メンバーに抜擢されることはないと思うが、クロップ監督の構想のなかで大きく成長し、非常に重要な役割を担っていくだろう」と評した。

全文記事を読むには

こちらの記事は、無料会員限定記事です。記事全文を読むには、無料会員登録よりメンズマガジン会員にご登録ください。登録は無料です。

無料会員についての詳細はこちら

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る