2020.08.06
レアル、CL大一番を前に不気味な落ち着き。
逆転のカギを握るジダン

- 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
- photo by AFLO
記者から飛んだ質問に、ジダンは静かにこう答えている。
「そんなことは感じない。私はこのクラブにいられることに幸運を感じている。ある日突然、それは終わってしまうかもしかない。だからこそ、1日1日を大事にしている」
その泰然とした姿勢が、さらに選手の士気を高めるのだろう。小賢しい策は用いない。不動の流儀が、選手の変幻を生み出すのだ。
ジダン・マドリードの2019-20シーズンはまだ終わっていない。シティを叩き潰し、4度目の欧州王者となる。その野望に向かって、ひたひたと突き進むのみだ。