2020.07.15

久保建英をジダンはどうするか。
レアルの来季補強の優先順位はこうだ

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 その強さと安定感の根底にあるのが、強固なディフェンス力だろう。総失点数22(第36節終了時点)は堅守アトレティコ・マドリードの26をしのぐリーグ最小失点であり、ジダン監督が今シーズン序盤から強調していた守備の徹底がチームに浸透した格好だ。

 一方、選手層に目を向けてみると、明らかに守備陣よりも攻撃陣に偏っている。たとえば、第35節のアラベス戦の登録メンバーである。

 この試合では、キャプテンのセルヒオ・ラモスに加え、不動の右サイドバックのダニエル・カルバハルが累積警告で欠場。さらに左SBマルセロが負傷したため、急遽BチームとU−19から若手ディフェンダー2選手を登録する羽目に陥った。

 結局、ジダン監督はセルヒオ・ラモスの代わりとしてエデル・ミリトンをラファエル・ヴァランとCBコンビを組ませた。懸案の右SBには負傷が癒えて再開後初スタメンとなるルーカス・バスケスを起用する。

 過去に経験済みとはいえ、本来MFのルーカス・バスケスは見事にその期待に応え、5試合連続となるクリーンシートに貢献。だが、万能型DFナチョ・フェルナンデスが負傷中の現在、ディフェンスの駒不足は否めない。

 それに対して、攻撃陣の駒は贅沢すぎるほどの豊富さを誇っている。

 この試合でスタメンを飾ったのは、4−3−3の1トップにカリム・ベンゼマ、右にマルコ・アセンシオ、左にロドリゴ・ゴエスの3人。ベンチには負傷から回復したエデン・アザールを筆頭に、イスコ、ヴィニシウス・ジュニオール、ガレス・ベイル、マリアーノ・ディアス、さらに前線でもプレーできるMFフェデリコ・バルベルデや若手アタッカーのブラヒム・ディアスも控えていた。

 友人がPCR検査で陽性反応となったことで隔離中のFWルカ・ヨビッチと、今夏の移籍が濃厚と見られているハメス・ロドリゲスはメンバー外。それらも含めるとレアルの攻撃の駒は、どちらかと言えば余っているというのが現状だ。