本田圭佑に「何様のつもり?」。
敗退後のSNS発信にファンが猛反発

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 本田圭佑のボタフォゴは7月5日、リオデジャネイロ州選手権の準決勝をフルミネンセと戦った。

 この試合は本田にとって、ブラジルでの最初の真剣勝負と言ってもよかった。これまでの試合はすべて中小チームとの対戦で、フルミネンセは彼が初めてぶつかった強豪だった。言い換えれば、彼が実力を見せる絶好の機会でもあった。

再開後、3試合にキャプテンマークを巻き先発した本田圭佑 photo by ZUMA Press/AFLO再開後、3試合にキャプテンマークを巻き先発した本田圭佑 photo by ZUMA Press/AFLO 本田は今回もキャプテンとして90分間プレー。しかし、その内容は皆が期待していたものとは程遠かった。特に前半はほとんど見るべきものはなかった。簡単なボールタッチを39回しただけで、アシストもシュートもゴールも、特筆することは何もなかった。

 後半27分になってやっと見せ場が訪れた。本田がFWのブルーノ・ナザリオにピタリと合うパスを送り、ナザリオがシュート。しかし、残念ながらこれはゴールバーを叩いて終わった。その後はまた膠着が続き、そのままゲームは0-0で終了。本田のモーターはフルスロットには遠い状態だった。

 他の選手よりは多少マシだったかもしれないが、W杯を三度も経験し、世界的にも名の知れた本田である。ここで何かやってくれるのではと思っていたサポーターは肩透かしを食らった形となった。

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