大迫勇也が残留へ力を振り絞る。プレーオフの対戦相手は1部初挑戦 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

 手放しでは褒めてくれないあたりが、大迫を評価しながらも、同時に、ファンが大迫をある種スケープゴートのように非難する声を伝えてきた同サイトらしい表現だ。

 大迫はケルン時代の7得点を超える、ブンデスでは年間最多の8得点を挙げ、チームのプレーオフ進出に大きく貢献した。

 大迫自身にとっても重要な1試合となったはずだ。フロリアン・コーフェルト監督に信頼されながら、決定的な仕事をしきれず、ケガや代表招集による空白、コンディション調整に苦しみ続けた大迫にとって、ブレーメンに加入して初めて、本当に納得できた試合かもしれない。

 もちろん、プレーオフに勝つまでは残留は確定ではない。ただ、プレーオフは一般に1部クラブのほうが有利だと言われる。理由のひとつはスケジュール。1部は土曜日に、2部は日曜日に最終節を終える。入れ替え戦の第一戦は翌週の木曜日に行なわれる。中3日と中4日で疲労度はだいぶ違うだろう。

 もうひとつは心理的なプレッシャー。1部のチームは初戦をホームで、2戦目をアウェーで戦う。先にホームで勝って勢いづくと、有利に2戦目を迎えられるという。ただ、今年に関しては応援がないため、ホームの優位性がどの程度あるのかは未知数だ。

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