南野拓実が明かした自身の課題。リバプールで求めているプレーとは (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO


 自然に身体が動いている感じがする。そういう部分かな。自分もそうなっていかないといけないと思う。僕もそれを目指している。そのためにやるべきことは、まだいっぱいあると思います」

 優勝決定前に4−0で大勝したクリスタル・パレス戦は、そんなリバプールの強さが凝縮していた。レギュラー陣が先発に戻り、序盤からクリスタル・パレスを圧倒。南野の言う「自然と身体が動く」プレーができていた。

 とくに、この試合の2点目となるモハメド・サラーの得点は、今季のリバプールを象徴するようなプレーだった。アンカーのMFファビーニョが中盤でボールを持つと、そのタイミングでサラーがDFラインの背後に飛び出し、鮮やかにネットを揺らした。まさに、阿吽の呼吸で生まれた得点だった。

 後半29分から途中交代で出場した南野にも好プレーがあった。英BBC放送のダイジェスト番組「マッチ・オブ・ザ・デイ」で褒められていたのが、南野のプレスバックだった。

 相手が中盤でパスを回し始めると、南野はチームメイトとともに猛然とボールホルダーを追いかけて奪い返した。解説を務めた元イングランド代表FWアラン・シアラーが「4−0でリードしているのに、この強度でプレスをかけ、ボールを奪い返した。これが今のリバプール」と、選手たちの貪欲な姿勢に感心していた。

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