2020.06.25

久保建英のレアル戦破格のプレーに
現地で高評価。「将軍」も認める才能

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFLO

 ただし、チーム力の差は、いかんともしがたい。55分、レアル・マドリードの主将であるセルヒオ・ラモスにFKを直接放り込まれる。2-0と、チームは苦しい状況に追い込まれた。

 しかし、久保は白旗を上げなかった。見せ場は、61分だ。

 敵陣でのプレッシングからイドリス・ババが奪い返したボールを、久保は中央で受ける。いったん右サイドへのパスをブロックされるが、再びボールを拾い、トニ・クロースに背を向けて誘うと、素早いターンで一瞬のうちに入れ替わる。前を向くと、ラモス、ファーランド・メンディとたて続けにかわした。エリア内に入って、果敢に狙った右足シュートは右ポストの外に逸れたが、プレーの連続性、精度、選択、スピード、どれも破格だった。

 スペイン大手スポーツ紙『アス』は、出場32人選手中で、最高の星三つ(0~3の4段階評価)をつけている(ヴィニシウス、ラモス、マノーロ・レイナと同点)。

「まだまだ(日本人の)活躍は珍しいものに映るが、(久保は)全体的にすばらしい印象を残した。見事なスラロームからのフィニッシュもあった」

 独自の視点で、プレーを称えた。