2020.06.25

ブラジル大混乱で本田圭佑は大丈夫か。
再開→中止→また開催の裏事情

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 だが、レッドブル・ブラガンチーノ(去年まで鹿島アントラーズのアントニオ・カルロス・ザーゴ監督が率いていた)が抜け駆けをして、6月10日ぐらいから会長が郊外に持つ牧場で秘密裏に練習をしていたことが発覚。チームはそれを認め、正式に謝罪した。

 とはいえ、サンパウロ州はブラジルの中では比較的まともなほうだ。経済的に一番進んだ地域で、教育水準も高く、過ちがあれば認めて謝罪する文化もある。

 ブラジルで、もうひとつの重要なリーグがあるリオデジャネイロ州は、より混沌としている。バングー対フラメンゴ戦もリオデジャネイロ州リーグの一戦だ。

 まず驚くべきは、今回の試合再開が決まったのが、先週の火曜日、6月16日だったことだ。8時間のリモート会議の末に急遽決まったという。リオでもサッカーはすべてストップしていたので、選手たちはほぼ練習することなく、突然試合をさせられることになった。これはあまりにも無茶な話である。

 リオには4つの名門チームがある。フラメンゴ、バスコ・ダ・ガマ、フルミネンセ、そして本田圭佑のいるボタフォゴだ。その中でも意見は割れている。フラメンゴとバスコ・ダ・ガマは再開に積極的だが、フルミネンセとボタフォゴは強く反発し、リーグが再開されても自分たちはプレーしないと宣言した。