ブラジル大混乱で本田圭佑は大丈夫か。再開→中止→また開催の裏事情 (2ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ブラジルのリーグはヨーロッパと違い、2重構造になっている。まず1年の前半には、27に分かれた州リーグが行なわれ、その後、全国リーグがある。

 今回、中断されたのは州リーグのほぼ前半が終わったタイミングだった。州リーグがすべて終わらなければ全国リーグをプレーすることができない。なぜなら州リーグの成績によって、全国リーグのどのカテゴリーでプレーするかが決まるからだ。

 たとえばリオデジャネイロ州では、州のリーグで上位4位までに入ったチームが、全国リーグのセリエAでプレーし、5位以下のチームはセリエBに回る(州の上位何チームがセリエAでプレーするかは各州によって異なる)。

 全国リーグを司るCBF(ブラジルサッカー連盟)は、8月の半ばまでに州リーグを終わらせるようにとだけ通達しており、いつ再開するかは、各州のサッカー連盟がそれぞれ州政府などと話し合って決めることとなっている。州リーグに対しては、CBFは拘束力を持たない。

 たとえばサンパウロ州の場合、7月1日から練習を再開し、試合についてはその後、様子を見て日程を決めることになっていた。

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